2017年12月11日月曜日

新刊できてました『佛教の文様』

みなさま、ごきげんよう
北大路アオアザでございます

わたしね、叶姉妹さまのインスタをフォローしているんですよ
そこでね、美香さんが言うてはったんです
「16センチのピンヒールを履くと立つのもやっとだけど
 それゆえ体幹を鍛え、美しくなれるものだ」的なことを

ほらわたし、素直だから
「やっぱりそうか。ヒールいいよね」
と思って、眠っている女子度高めの靴を履こうと思ったんです
そのことを娘に告げると

「おかあさん、ヒールやとたいへんなんじゃないの」
「大変やけど、それやし引き締まるって話」
「いやそれはわかるけど」
「なに」
「ふつうのひとが履くよりおかあさんが履いたら足にかかる重みが」
「……」
「足の裏にかかる重みが」
「……」

ひと盛りもしていない、娘からの助言
その後ためしに近所まで歩いてみたら
足の裏にかかる負担、ハンパなかった
夜中、足つった


さて、新刊のご案内
新刊いうても、先月できてました
自分が担当したものはおくれがち
すみません、池先生

そう、池先生
著者の方に「先生」と呼ぶのはよくあることなのですが
池先生、お医者さんでもあるのです
そのうえ僧侶でもあるのです
蹴鞠の人でもあるのです
何足はく気ですかわらじ

『佛教の文様』
ぶっきょうのもんよう、です
『仏教の文様』でもいいです、新字でもいいです


あれ、どこかで見たような
そうです、あの本の御兄弟です

『有職の文様』です
紹介したブログはこちらから→【新刊できてます『有職の文様』】

タイトルだけじゃピンときませんよね
ぶっきょうのもんよう
打敷(うちしき)と呼ばれる布をたくさん集めた写真集です

いや、打敷ってなんやねん
ですよね、わたしもそう思います

お寺の本堂や家庭の仏壇に、香炉や燭台をのせる卓(しょく)があります
法事や行事があるときに、卓にかける布(裂)が打敷です
かけることが目的なので、三角形だったりします
四角形もありますけど


こんな感じで

お寺の本堂へいくと、なんとなくきらびやかな印象ですよね
きんぴかなところ、けっこうありますよね
金色に輝いている要因のひとつは、打敷でもあるのです
豪華なんですよ、打敷って裂は

さあ、見ていきましょう

章立てとしては文様の種類別
こちら、菊御紋です

こちらは菊御紋と五七桐紋
蓮の葉が舞っていますね
わかりますか、このきんぴか感
光ってます
印刷でこんなに金が表現できるのもすごいんですよ

こちら、二條藤紋
図版の隣には文様名のほか、サイズもひとつずつ記しています
手のひらサイズのものから、超絶でかサイズのものまであります

龍文
龍にもいろいろ表情があって
この龍はちょっとやさしいお顔で好き

鳳凰と花
金色の地に紫のラインが美しい
こちらのように
全体図だけじゃなくて文様を拡大してみたいやん
ということもありましょう(小さい本ですからね)
全体図が下に、拡大図が上にあります
なんて親切

基本、裏には絵柄はないものが多かったのですが
こちらのようなパターンも
左ページが裏です

白に金色の桐唐草
シンプルですけどこういうのもいいですね

池先生って
この大量の打敷を所有しているんですよ
これ以外にもなんかいろいろ持ってはります
こちらのように裂がぼろくなったりもしますけど
大事に保管されています

そう、この320頁にも及ぶ本のなかの裂すべて
池先生の所有物
これをですね、撮影したわけです
所有のすべてを撮影したわけじゃないんですが
池先生セレクトのものを数百点、撮影しました

先に申し上げた通り、
手のひらサイズからでっかいものまでありました
ちっさいのはいいんです、普通のスタジオで撮影できますから
問題はでっかいの
どうしたかといいますと


でっかいスタジオ借りました
屏風内の光があたっているところが撮影するところ
それを真上から撮影するためカメラマンは常に中腰
スタジオ内に置いた打敷を、都度カメラ下まで動かす作業
でっかいからふたり一組
けっこう重労働で翌日全員筋肉痛


撮影後に片づけて写真を撮ってもらう
アップで撮ってもらってもこんな感じ

これ、昨年末の話です
1年かかってやっと本になりました

とにかくマニアうけする内容になっています
類書なんてあるわけないじゃん
だからみなさん買ってくだされ

amazonはこちら→『佛教の文様』



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