2016年12月2日金曜日

新刊できました!『京都の洋館』

みなさま、ごきげんよう
北大路アオアザでございます


もろもろひと段落つきまして
わたくしがほぼ1年がかりで編集しておりました本も
そろそろ書店に並びはじめたころ

難産の1冊だったので
できあがったときには「ふあぁぁ」と声にならぬもんがでました
ちょっと涙ぐみました
いとおし

校了になったとき、デザイナーのトゥーディーに
「おつかれさまでした!」と言ったら
「納品までがお仕事です」と
帰るまでが遠足よろしく言われました

そして無事納品、からの書店へ出荷
売れてくれればそれでよし
それまでの苦労などいとわないのであります
どうぞみなさま買ってください

それがこちら



『京都の洋館』です
その名の通り、京都の洋館を収録した写真集

近代建築の宝庫である京都
明治、大正、昭和初期の建物が多く残っています
それもこれも戦争で焼けていないからでしょうね

帯もパンチがありましょう
でも、この帯でいちばん気にっているのは



ここ
背のところ
建物の形にくりぬいた(ように見せている)帯
さすがトゥーディー☆(←デザイナー)



表4の帯もイカス
白抜きの建物がかわい
さすがトゥーディー☆(←言いたいだけ)


こちら、写真集ですがただの写真集じゃあございません
京都市文化財保護課の文化財保護技師の石川さんが解説を書いています
そう、専門家
チョー専門家です

京都府庁や市役所などの公共施設
京都市美術館、弥栄会館などの文化施設
京都大学や同志社などの学舎
厳かな雰囲気の教会やお寺
三条通などに今も残る商業施設
豪奢な個人邸宅

この6章で構成しています

さーてまずは公共施設から



京都府庁旧本館
こんな感じで各スポット、説明もしっかり入ってます
専門的だけど、素人(わたくし)でもわかる内容になってます
編集していて覚えたなぁ
ペディメントとか、疑洋風建築とか、シザートラスとか




こちら、京都市美術館
扉の装飾が凝ってますなぁ
ずっと見てられる

そしてこの階段
なんて美しい曲線
階段ひとつひとつの高さやカーブなど
すべて計算しつくされているんでしょうなぁ



そして、学校
京大です、京都大学
京大の中にもいくつか建物を掲載していますが
どれもとっても素敵です



こちらは京都大学のあの時計台のなか
の、照明です
さまざまです



人文科学研究所東アジア人文情報学センター
ステンドグラスもそうですが
この右下の書庫!!




同志社のアーモスト館
ここはわたしも撮影に同行しました
んまあステキ
ためいきしか出ない
そしてこれを撮影したとき、寒かったような気が…
前の冬です

そうそう、表紙カバーもアーモスト館です




平安女学院
こちらも撮影に同行
落ち着いた木の色に、このグリーンをあわせるって天才




ご存知
京都芸術センター(元明倫小学校)
このスロープが大好き
そしてスロープ下の手洗い場も大好き


つぎに教会



こちらは京都復活教会
北大路堀川にあります
近所なんですが、中がこんなだって初めて知った
すてき



そして商業施設から



きました菊水
表4(カバー裏表紙)にも使っている菊水
今回、写真集をつくるにあたり
超超超超膨大な写真の中から
いっとう心に残ったのがこの菊水の写真
照明がなんて美しいの
うっとり
そしてパーリナイ




こちら家邊徳時計店
三条通の、あそこです
いまはファッションブランドのテナントになってまして
わたくし、ガチでここの服をよく着てるんで
撮影に同行しているというのに、横目で服をちらちらとか見てませんからね
見てませんからね見てませんったら


そして、住宅から


こちら、大丸ヴィラでございます
ほれ、下唇かんで
ヴィ

名前だけ聞いてもお分かりにならない方
場所を聞けばピンとくるかも
烏丸丸太町北西です
…あー!あのお屋敷!
そうです、あのでっかい洋館が大丸ヴィラです

大丸ヴィラは拝見することができません
中を見ることができない洋館の内部も
この写真集でお楽しみいただけます



はい、きました長楽館
たばこ王・村井吉兵衛の別邸です
いまは、ホテル・レストラン・カフェになっております
ホテルには全室暖炉があるんだとか
泊まってみたい

こちらも撮影に同行しましたが
絶えず「ほええ」「ふおお」と天井を見上げておりました
こんな塩梅で、凝った装飾がしてあるんです
贅を尽くした、とはまさにこのこと


こちらも長楽館なのですが
ふだんは公開されていないお茶室です
半月窓と、ふたつの丸窓のステンドグラスがもう…

長楽館は、どこもステンドグラスが美しかったです
旧喫煙室なんてもう…説明を聞いてトリハダがたちました

ぜひカフェーに行ってみてください
旧喫煙室でお茶できます



こちらは櫻谷文庫
おうこくぶんこ、と読みます
日本画家・木島櫻谷が居住していた建物
広大な敷地内には他に、和館やアトリエなどが残っています
この洋館の見所は何といってもこの階段
きゅーーーーっと急な曲線を描いています
こんな曲線みたことない

右のページには
「もう見ることができないまぼろしの洋館」というコラムを掲載
惜しくも取り壊されてしまった洋館の在りし日の姿
こういった洋館がけっこうあるようです
耐震問題や維持の問題などいろいろありましょうが
本当にさみしいことですなぁ


巻末には、用語解説や地図も掲載しております

京都の洋館に特化したものでこんなにボリューム満点の本がいままであっただろうか


ここだけではとってもお伝えしきれないので
書店で見つけたら中身をパラ見してみてください
「ああこれ立ち読みではとても無理」
ってきっと思うはず
ということはそのまま持ってレジへ行くはず
行くの

amazonでももちろん買えますよ☆ → 『京都の洋館』


0 件のコメント:

コメントを投稿